2020年8月10日月曜日

2019年の夏休み、のようなもの 最終日その2

おことわり
 2019年の夏休み最終日(というか普段の休み二日目)の振り返りです。前回同様、時間軸表記は2019年8月当時のものとなります


どこで撮るか?


 天気も良い上に、せっかく岩手まで来ているのだからなるべくこの土地らしい場所で撮影をしたいものです。さらにはSL特有の煙も撮りたい。花巻駅-似内駅間は市街地になるので避け、北上川橋梁を中心にロケハンを行いますが、なかなか良さそうなところにたどり着けません。
 北上川から離れた場所で歩きながら探した結果、雰囲気の良い場所を見つけられました。ここでSL銀河を待つことにしましょう。今思えば、小生が中学生位の頃までは我が家の近所の相模線にもこんな場所がそこら中にあったものです。(さすがに蒸気機関車が走っている頃は知りませんが)

10時24分、だいぶ歩きましたが、良い場所を見つけけられました。土の道が良いよね。

 遠くに汽笛が聞こえます。まだ姿は見えませんが、いよいよC58ー239がやってくるようです。
 10時45分、やってきました木々の中からこちらに向かってきます。(最初、望遠でその様子も捉えましたが、空気が霞んでいるうえ構図もいまいちな失敗作なのでボツです)
 カメラを持ち替えて、手前まで引き付けて撮ってきます。
[PEN-F M.ZUIKO DIGITAL ED PRO12-40mm 12mm(35mm換算24mmf/6.3 SS1/640秒 ISO200]
[PEN-F M.ZUIKO DIGITAL ED PRO12-40mm 12mm(35mm換算24mmf/6.3 SS1/640秒 ISO200]
[PEN-F M.ZUIKO DIGITAL ED PRO12-40mm 12mm(35mm換算24mmf/6.3 SS1/640秒 ISO200]
[PEN-F M.ZUIKO DIGITAL ED PRO12-40mm 12mm(35mm換算24mmf/6.3 SS1/640秒 ISO200]

 坂を上り切って、平たん路のためか、煙が少ないです。夏場の高温時はより煙が見えにくいとのこと。全くもってその通りの写真です。とはいえ、目の前を通り過ぎていく蒸気機関車は迫力満点でした!いやあ、強行軍で岩手に来た甲斐がありました。(当然ながら鉄道施設内には立ち入らずに撮影しています。)
 そして、後撃ち。
[E-M1MarkII M.ZUIKO DIGITAL ED PRO40-150mm 73mm(35mm換算146mmf/4.5 SS1/200秒 ISO200]

 SL銀河には最後尾に補機(動力補助の機関車)は付きません。C58ー239がパワフルな機関車というわけではなく、客車に見立てられている車両が自走可能な気動車なのです。これなら上り勾配区間でも安心ですね。

 当初計画の「〇花巻駅エリア・北上川橋梁付近」ではないけれど、良い雰囲気の場所で撮影が出来ました。〇でもないし×でもない。しいて言えば△、スコアレス・ドローといったところでしょうか。

追っかけ開始


 さあ、SL銀河の追っかけ開始です。先ほど撮影した場所は新花巻駅からさほど離れていない場所ですが、車を置いた場所まで離れているので、出発シーンをおさえるのは厳しそうです。3番目の撮影ポイントである、めがね橋(宮守橋橋梁)に向かう途中でも撮影可能でしょうから、あまり気にせずに先を目指します。
 ところが、県道に出ると新花巻駅に向かってまだSLの黒煙が漂っています。さらにはまだ新花巻駅に停車中の様子です。完全にあきらめていましたが、出発シーンに間に合ったようです。
 沿線にはスマホを構える方々がちらほら見える程度、さすが平日です。こちらも隙間に入れていただきながら急ぎカメラを構えます。
[PEN-F M.ZUIKO DIGITAL ED PRO12-40mm 40mm(35mm換算80mmf/6.3 SS1/640秒 ISO200]
[PEN-F M.ZUIKO DIGITAL ED PRO12-40mm 40mm(35mm換算80mmf/6.3 SS1/640秒 ISO200]

 発車シーンだけあって、なかなかの煙ですが、やはり真夏はモクモクにはならないんですなあ。縦構図のほうがよかったかもしれませんね。ちょっと反省です。
[PEN-F M.ZUIKO DIGITAL ED PRO12-40mm 12mm(35mm換算24mmf/6.3 SS1/640秒 ISO200]

 手前の標識が邪魔ですが、そもそも間に合うと思っていなかった新花巻駅発車シーンですのであまり贅沢は言えません。写真のように手を振りながらスマホで撮影している方が他にもいました。列車内のお客さんもこちらに手を振り返してくれて、実に微笑ましい光景でした。
 そして後撃ち。まだまだ石炭もたっぷり載っていますね。
[PEN-F M.ZUIKO DIGITAL ED PRO12-40mm 40mm(35mm換算80mmf/6.3 SS1/640秒 ISO200]

 棚ぼた的にギリギリ間に合いました。2番目の「新花巻駅出発シーン」は目標達成ですね。
 次の目的地である宮守川橋梁、通称めがね橋を目指しましょう。


めがね橋(宮守川橋梁)にて


 線路に沿って県道をひた走ります。途中から国道283号線に出て、線路沿いを走ります。途中、SL銀河と並走し追い抜きます。途中で車を停めれば撮影もできそうですが、出発シーンを押さえられたので変に欲張らずに宮守川橋梁までノンストップで走ることにしましょう。次の目的地は有名撮影地でもあるので、少しでも早く訪れて場所を決めようとの考えもあります。
 宮守川橋梁直前の宮守駅でSL銀河は14分ほど停車するようです。この時間も使えばゆとりをもって撮影に臨めるはずです。

11時24分、宮守川橋梁に到着です。

平日とはいえ、やはりそこそこの人数です。

 無事に通過前に到着出来ました。しかし、すでに当地にはそこそこの人数の方々が待機しています。さすが有名撮影地です!中には川面を入れて撮影するために川の中に三脚を固定し、サンダル履きや裸足で待機する人もいました。暑い日でしたので傍目には実に涼し気に見え、ちょっと羨ましくもあります。きっと朝早くから場所取りしていたんでしょうね。
 こちらはヒットエンドラン戦法の追っかけ手持ち撮影ゆえ、隙間に入れていただきつつ、先人たちが見切れないような構図を定め、獲物の到着を待ちます。
 しばしの静寂ののち汽笛が聞こえてきました。SL銀河が宮守駅を出発したようです。
[PEN-F M.ZUIKO DIGITAL ED PRO40-150mm 100mm(35mm換算200mmf/4.5 SS1/400秒 ISO200]

 11時41分、盛大に黒煙を吐きつつやってきました!今日一の煙に興奮しつつ、まずは望遠でC58ー239を切り取ります。黒光りしたボディに赤いプレートが映えますね。急ぎカメラを持ち替えて次のシーンに備えます。
[E-M1MarkII M.ZUIKO DIGITAL ED PRO12-40mm 25mm(35mm換算50mmf/8.0 SS1/500秒 ISO200]
[E-M1MarkII M.ZUIKO DIGITAL ED PRO12-40mm 25mm(35mm換算50mmf/8.0 SS1/500秒 ISO200]

 ほかの撮影者が見切れないよう構えた結果、編成はおさめられませんでしたが、めがね橋と青空に流れる黒い煙でパノラミックに、まあ上手いことまとめられたかな、と自画自賛です。(苦笑)
 めがね橋手前に見えるレンガ造りの柱は1915年に最初にかけられていた橋の名残のようです。普通であれば撤去しそうなものですが、朽ちつつ残っているのが時間の経過も感じられ趣深いですね。

 3番目の「めがね橋(宮守川橋梁)」は文句なしで目標達成です!
 さあ、急いで撤収して三度、SL銀河を追いかけましょう。
(「2019年の夏休み、のようなもの 最終日その3」へつづきます)

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