2020年8月13日木曜日

2019年の夏休み、のようなもの 最終日その3 シリーズ完結

おことわり
 2019年の夏休み最終日(というか普段の休み二日目)の振り返りです。前回同様、時間軸表記は2019年8月当時のものとなります


残るは陸中大橋駅のみ!

 事前に考えた残る撮影地は「陸中大橋駅」だけです。途中の遠野駅では一時間以上も停車するので、停車中の様子を手短に駅撮りしたあと、その間に先回りするつもりで動きます。
 新花巻駅から宮守川橋梁までの追っかけでSL銀河の走行ペースも大体わかりましたし、何よりSLの痕跡は煙でわかるので、線路から多少離れても自分の走行している場所との距離感もつかめます。あとは周辺のロケーションや交通の流れなど様子を見ながら、良い場所があればその都度、撮影にチャレンジします。いくつ❝ボーナストラック❞を稼げるかですね。安全運転で追っかけてみましょう!


柏木平駅-鱒沢駅間
 宮守川橋梁を出て、割とすぐに追い越せましたので車を停めて、インカーブの線路際で切り取ってみます。車を停めて、カメラを構えて待ちます。
 11時53分、柏木平駅を出てやってきました。煙は少なめ、季節感はあるものの、ススキも邪魔っけですね。。。
[E-M1MarkII M.ZUIKO DIGITAL ED PRO12-40mm 17mm(35mm換算34mmf/8.0 SS1/500秒 ISO200]
[E-M1MarkII M.ZUIKO DIGITAL ED PRO12-40mm 12mm(35mm換算24mmf/8.0 SS1/500秒 ISO200]

 さあ、カメラを片付けて、SL銀河を追いましょう。


荒谷駅岩手二日町駅間
 もう今日何度追い抜かれたのかも定かではありませんが、もう一度SL銀河を抜き返して、撮影します。都会と違って、そこら中に良さげな場所が点在してますので逆に目移りしてしまいます。一部の有名撮影地以外は気楽に一人で撮影できるのも個人的にはありがたいです。
 荒谷駅と岩手二日町駅の間のとある踏切で待ち構えることにします。
[E-M1MarkII M.ZUIKO DIGITAL ED PRO12-40mm 40mm(35mm換算80mmf/6.3 SS1/320秒 ISO200]
[E-M1MarkII M.ZUIKO DIGITAL ED PRO12-40mm 40mm(35mm換算80mmf/6.3 SS1/320秒 ISO200]
[E-M1MarkII M.ZUIKO DIGITAL ED PRO12-40mm 40mm(35mm換算80mmf/6.3 SS1/320秒 ISO200]

 11時59分、小生の眼前を通過して行きました。
 このあとSL銀河は遠野駅にて一時間以上の停車となります。確か、SLを動かすために必要な水と石炭の補給のためだったはずです。この停車時間の間に遠野駅で手短に撮影して、こちらは先回りしようという作戦です。

 ところが、運悪く遠野駅駅前ですぐに車を停められるような場所が見つけられませんでした。しかも道路状況もそこそこ混雑気味、さすが駅前です。初めて訪れた場所ですので、あまり駅から離れた場所に車を停めても次の行動に差し障ります。
 そこで欲張らず、遠野駅での撮影はあきらめました。ここで時間を使うよりも先を目指すことにします。水と石炭の補給の様子は気になりますが、停車中よりも走行中の姿を捉えることにしましょう!


さあラストスパート、

 目指せ陸中大橋駅


 遠野駅から先は徐々に勾配区間に入っていきます。釜石行のハイライトは仙人峠入り口の陸中大橋駅でしょう。山深い場所で、釜石街道の仙人峠入口でもあるようです。駅にはかつて鉄鉱石を採掘していたときに使用していた貨車への積載用設備(ホッパー)も残っているそうです。(現役時代に見てみたかった!)

遠野駅-青笹駅間
 線路沿いを走りながらロケハンです。首都圏と違って、どこでも雰囲気の良さそうな写真が撮れそうです。青笹駅周辺を探索した結果、視界が開けている直線区間を狙える踏切そばで撮影することにしました。SL銀河が来るまでだいぶ時間があるので、こちらもしばし休息です。

撮影地周辺。広々していて、ほかに誰もいません。

13時05分、キハ100がやってきました。(トリミング済み)

 13時38分、黒煙モクモクでSL銀河がやって来ました!まずは望遠で。機関士さんか機関助手さんが手を振っていますね。

[E-M1MarkII M.ZUIKO DIGITAL ED PRO40-150mm 150mm(35mm換算300mmf/4.0 SS1/320秒 ISO200](トリミング済み)
[E-M1MarkII M.ZUIKO DIGITAL ED PRO40-150mm 40mm(35mm換算80mmf/4.0 SS1/320秒 ISO200](トリミング済み)

 やはり、煙があると圧倒的にカッコ良く見えますね!日の丸構図じゃなくて、線路上空を横切る電線がなければ、なお良かったのですが。次回に向けて反省です。

 おまけの後撃ち。
[E-M1MarkII M.ZUIKO DIGITAL ED PRO40-150mm 40mm(35mm換算80mmf/4.0 SS1/320秒 ISO200]
(振り向きざまの一枚、構図はごめんなさい。列車ではなく煙の様子のみ見てください。)

 それにしてもすごい煙です。たまに走る分には絵になりますが、かつて日本中で日常的に走っていたSLを思うと、確かに無煙化は急務だったんだと実感出来ます。

足ヶ瀬駅-上有住駅間
 陸中大橋駅までは山間部の走行が続きます。ということは、煙も期待出来るか?先ほどまでの平野部とは変わって、山間部の走行シーンを何とかモノにしようとロケハンします。道路から近い場所はすでに先人がスタンバイしている場所もあり、なるべく単独で撮影可能な場所を求めて移動します。
 なんとかなりそうな場所をギリギリ見つけられました。多分編成は難しいですが、機関車メインで行きましょう!
 草を避けつつ場所を確保すると汽笛が聞こえてきました。すぐそこまで来ているようです。
[PEN-F M.ZUIKO DIGITAL ED PRO12-40mm 16mm(35mm換算32mmf/4.0 SS1/200秒 ISO200]
[PEN-F M.ZUIKO DIGITAL ED PRO12-40mm 16mm(35mm換算32mmf/4.0 SS1/200秒 ISO200]
[PEN-F M.ZUIKO DIGITAL ED PRO12-40mm 16mm(35mm換算32mmf/4.0 SS1/200秒 ISO200]
[PEN-F M.ZUIKO DIGITAL ED PRO12-40mm 16mm(35mm換算32mmf/4.0 SS1/200秒 ISO200]

 急ぎシャッターを切ったため、露出オーバー気味ですね。(小生は撮影時はマニュアルモードで行います)
 線路脇の防草シートのおかげですっきりと撮影出来ているのですが、このシート敷き詰めの光景ってちょっと興ざめなんですよね。草ぼうぼうではそもそも撮れないので困るのですが、非常に悩ましいところです。(めんどくさい奴だなあ!)
 とりあえずは良しとして、本日の最終目的地である陸中大橋駅に向かいましょう!


陸中大橋駅(ゴール)
 なんとかSL銀河到着前にやって来れました。本日の最終目的地、陸中大橋駅です。さすがに有名撮影地だけあって、すでに多数の方々がスタンバイしていました。ベストな場所は得られませんでしたが、何とか出発シーンを押さえられそうな場所に陣取ります。
やって来ました、陸中大橋駅
ホーム右奥に見えるコンクリート製の構造物がホッパーです

 14時32分、SL銀河が到着しました。考えてみると、今日初の駅到着シーンの撮影です。
[PEN-F M.ZUIKO DIGITAL ED PRO40-150mm 150mm(35mm換算300mmf/4.5 SS1/160秒 ISO200]

 ここ陸中大橋駅ではSL銀河は8分ほど停車します。花巻方面に向かう旅客列車との交換のためです。お客さんがたも列車を降りて記念撮影している様子です。機関士さんたちはその時間を使って車両のチェックを行うようです。なんといっても昭和15年の戦前生まれのご老体ですからね。
[PEN-F M.ZUIKO DIGITAL ED PRO40-150mm 150mm(35mm換算300mmf/4.5 SS1/200秒 ISO200]
[PEN-F M.ZUIKO DIGITAL ED PRO40-150mm 150mm(35mm換算300mmf/4.5 SS1/200秒 ISO200]

 14時39分、キハ100がやって来ました。SL銀河もそろそろ出発です。
[E-M1MarkII M.ZUIKO DIGITAL ED PRO12-40mm 40mm(35mm換算80mmf/5.6 SS1/320秒 ISO200]

 さあ、出発です!
 ヒットエンドラン戦法での隙間撮影ゆえ、編成は抜けませんが、機関車中心でいきましょう。最後ですので写真多めでいきます。
[E-M1MarkII M.ZUIKO DIGITAL ED PRO12-40mm 40mm(35mm換算80mmf/5.0 SS1/320秒 ISO200]
[E-M1MarkII M.ZUIKO DIGITAL ED PRO12-40mm 40mm(35mm換算80mmf/5.0 SS1/320秒 ISO200]
[E-M1MarkII M.ZUIKO DIGITAL ED PRO12-40mm 40mm(35mm換算80mmf/5.0 SS1/320秒 ISO200]
[E-M1MarkII M.ZUIKO DIGITAL ED PRO12-40mm 40mm(35mm換算80mmf/5.0 SS1/320秒 ISO200]
[E-M1MarkII M.ZUIKO DIGITAL ED PRO12-40mm 40mm(35mm換算80mmf/5.0 SS1/320秒 ISO200]
[E-M1MarkII M.ZUIKO DIGITAL ED PRO12-40mm 40mm(35mm換算80mmf/5.0 SS1/320秒 ISO200]

 やはり、出発シーンは迫力満点ですね!煙はもとより、ドレンからの白い蒸気もたまりません。
 4番目の陸中大橋駅出発シーン」も目標達成、手前味噌で恐縮ですが、文句なしで〇ですね!

 ここから釜石までは下り勾配となり、どんどん市街地に入っていきます。下り坂では煙も期待できませんので、SL銀河追っかけは終了とします。
 一泊できれば、明日の花巻行SL銀河の追っかけも出来るのですが、小生の夏休みは今日までなので叶いません。いつか復路も追ってみたいものです。
 さあ、あとは新花巻駅まで戻り、新幹線に乗るばかりです。

旅を終えて


 初日は名古屋・四日市エリアにて定期運用の終焉近い「ディーゼル機関車DD51」を追いかけ、最終日はそのDD51に引導を渡された「蒸気機関車」を追いかける、しかも移動手段は夜行列車の「ムーンライトながら」と「新幹線」という、まさに鉄道史を俯瞰するような旅になりました。(栄枯盛衰ですなあ)
 たった二日間ではありましたが、かなり内容の濃い二日間となり、大人げなく無茶した甲斐があったというものです。

 これにて、「2019年の夏休み、のようなもの」シリーズ完結となります。

-- -- -- お ま け -- -- --
 初日の追っかけ相棒はアクアでした。トヨタハイブリッドの燃費番長ですが、実は走りも非常に活発で、気に入ってます。燃費優秀なので長距離乗る人は下のクラスのガソリン車を借りるよりもトータルでは安くなります。
 遠征時の現地調達レンタカーでは小生はほぼアクア一択です。

 二日目の追っかけ相棒はノートeパワーでした。DLのDF200同様にエンジンは発電のみに使い、動力は発電した電気でモーターを回す仕組みです。走りについては全く期待していませんでしたが、なかなかの俊足ぶりでうれしい誤算でした。
 足の速さと燃費の良さを活かして、この日の追っかけでも大活躍してくれました。


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